ブラックダイヤモンド【4月の誕生石】

ブラックダイヤモンド【4月の誕生石】

Black Diamond

ブラックダイヤモンドは、通常のダイヤモンドとは結晶構造が異なり、モース硬度だけでなく靭性が高い石です。丈夫で頑丈であるため、その多くは研磨剤や削岩機などの工業用として利用されますが、結晶のサイズが比較的大きく品質の良いものは宝石にもなります。

こちらのページでは、ブラックダイヤモンドの魅力と楽しみ方を紹介します。

原石の種類:鉱物種ダイヤモンド/和名【金剛石】
モース硬度:10
結晶系:等尺性六方八面体(立方体結晶システム)
化学組成:炭素
劈開:強い
光沢:金剛
:黒色、灰色、緑色、茶色
産地:中央アフリカ共和国、ブラジル

現代的ジュエリーで需要を高めた、ブラックダイヤモンド

ボルツやカーボンなどと呼ばれ、工業用にしか使われていなかった不透明の黒いダイヤモンドがジュエリーとして登場したのは、1990年代後半のことです。無色のダイヤモンドと組み合わされた現代的でスタイリッシュなジュエリーは、女性だけでなく男性からも人気を集め、ブラックダイヤモンドの宝石としての需要は急速に高まりました。

産出されたままのブラックダイヤモンドは、地色が黒いわけではなく、鉄鉱物などの黒いインクルージョン(内包物)やグラファイトによるものです。天然のままで美しい宝石は少ないですが、中でも、ブラックダイヤモンドはクラリティが低い単結晶であったり、白~灰色の多結晶であったりすることも多い種類です。

需要が高まり量が必要になったブラックダイヤモンドは、外見の黒さを強調すべく、人工的な照射処理が行われるようになります。しかし実際の色味は濃い緑であるため、強い透過光では緑色を表してしまい、天然のものとの違いは一目瞭然です。

そこで現れたのが、加熱処理という方法です。ダイヤモンドに熱を加えることで内部に含まれる物質を溶かし、見た目の色味を美しく変化させることができます。

加熱して、黒さを際立たせる

ブラックダイヤモンドは、天然のままのものもありますが、多くは加熱処理することで黒さを強調しています。珍しいカラーなど価値の高いダイヤモンドの場合は、イミテーションや人工的な処理をされることもあるため注意が必要ですが、ブラックダイヤモンドの場合はもともと加熱処理が前提となります。

天然のままのものは希少価値があり、宝石としてのステータスも上がります。ブラックダイヤモンドは、人工処理が施されているため、比較的安価なものが多いといえます。加熱処理のほか、照射処理や充填処理などさまざまな方法があり、そういったものは鑑別書に必ず記載がありますが、気になる場合は購入する前にショップの人に尋ねると安心です。

ブラックダイヤモンドは、小さめのビーズにされることが多く、連のネックレスやブレスレットにされたり、ビーズを集合させたモチーフなどにデザインにされたりします。ルースとして観賞するというよりは、ジュエリーとして楽しむタイプの宝石といえるでしょう。

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