ブルートパーズ【11月の誕生石】
Blue Topaz
ブルートパーズは、青色のトパーズのことです。かつて天然のブルートパーズが日本の滋賀県田ノ上山から採取されたこともありましたが、現在流通しているもののほとんどは、無色のトパーズに着色が施されたものです。似ている宝石に、アクアマリンがあります。
こちらのページでは、ブルートパーズの魅力と楽しみ方を紹介します。
原石の種類 | :鉱物種トパーズ/和名【黄玉】 |
モース硬度 | :8 |
結晶系 | :直方晶系 |
化学組成 | :アルミニウム・フッ素 |
劈開 | :強い(一方向に完全な劈開あり) |
光沢 | :ガラス状 |
色 | :青 |
5つの色味がある青い宝石・ブルートパーズ
カラーバリエーションが豊富な「Fタイプ」のトパーズですが、もっとも知名度が高いものがブルートパーズでしょう。
ブルートパーズは、大きく5つに分けられます。濃い青色系の「ロンドン・ブルートパーズ」彩度の高く濃い水色系の「スイス・ブルートパーズ」、これより若干薄めの水色系「スカイ・ブルートパーズ」、水色の「ブルートパーズ」、濃い青色~薄い水色の「ロシアン・ブルートパーズ」です。
「芸術家の石」と呼ばれる宝石

ルイ・カロジス・カルモンテル 「父レオポルト、モーツァルト、姉ナンネルルの演奏風景」 (1763)
ブルートパーズは創造性や表現力を高める意味をもつことから「芸術家の石」とも呼ばれる宝石です。
ブルートパーズは人工処理されたものがほとんど
ブルートパーズは、昔から色の改善が目的とされてきました。そのため、市場に出ているブルートパーズのほとんどは、加熱や放射線照射といった人工処理がされています。放射線照射による人工着色は、濃淡の調整もできます。
ブルートパーズの場合、宝石鑑別機関でも判別できないくらい人工処理が一般的であるため、ブルートパーズの種類に関わらず、宝石鑑別書は付属していないことがほとんどでしょう。