宝石のイラスト・ガーネットの種類一覧【1月の誕生石】

Garnet
ガーネットは、化学組成が近い鉱物のグループ名のことです。ラテン語で「ガラナイツ(種子)」を語源とし、和名は「ざくろ石」です。1月の誕生石としても有名で、ひとつの宝石として位置づけられていますが、さまざまな種類と色味があり、美しい石には固有の宝石名がついています。
こちらのページでは、ガーネットのさまざまな種類を紹介します。
多様性のある天然宝石
赤系色のガーネットは、数千年前からエジプトのファラオの首を飾ったり、珍重な財産として亡骸とともに埋葬されたりしてきました。また、スライス状にしたガーネットは、教会や寺院の窓にはめ込まれ、ノアの箱舟の伝説では光の拡散に使われてもいます。
ガーネットグループは大きく分けて、アルミニウムを含む石とカルシウムを含む石の2系統に大別されます。両方の成分が共生しているものもあるため、ガーネットは多様なグループといえるでしょう。そして、美しいガーネット種の多くは、研磨以外に手を加えていない天然の宝石です。
ガーネットの種類一覧
パイロープガーネット・アルマンディンガーネット
パイロープガーネット(黒みがかった赤色)・アルマンディンガーネット(ややピンク味を帯びた赤色)は別のガーネットではありますが、融合されていることが多い種類です。
ロードライトガーネット
ロードライトガーネットは、パイロープとアルマンディンの固溶体で、紫がかった赤色が特徴です。紫に近ければ近いほど高品質とされます。
マンダリンガーネット
近年人気があるのが、マンダリンガーネット。果実のマンダリンオレンジを連想させることから商品名がつきました。
ツァボライト(グリーン・グロッシュラーガーネット )
ティファニー社が「ツァボライト」と命名し知名度を上げたグリーン・グロッシュラー。硬度が高いうえ、輝きがあり宝石として優れた資質があります。
ヘソナイト (オレンジ・グロッシュラーガーネット )
ヘソナイト は、グロッシュラーガーネットの一種で、オレンジ褐色をしたものです。珍しいインクルージョンでコレクターなどから好まれる宝石となっています。