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宝石のイラスト・マンダリンガーネット(スペサルティンガーネット )【1月の誕生石】
Mandarin Garnet
スペサルティンガーネットの中でも、みかんのような鮮やかなオレンジ色で人気があるのが、マンダリンガーネットです。珪酸塩鉱物でアルミニウムを内部に含み、パイラルスパイトグループに属します。
こちらのページでは、マンダリンガーネットの魅力と楽しみ方を紹介します。
原石の種類 | :鉱物種スペサルティンガーネット /和名【満礬ざくろ石】 |
モース硬度 | :7〜7.5 |
結晶系 | :等軸晶系 |
化学組成 | :マグネシウム・アルミニウム珪酸塩 |
劈開 | :なし |
光沢 | :ガラス状 |
色 | :橙、黄、赤、茶 |
現象 | :カラーチェンジ |
果物のような鮮やかなオレンジカラーのガーネット
スペサルティンガーネットは珪酸塩鉱物で、パイラルスパイトグループ(アルミニウムガーネット)に属し、ガーネットグループの中では、もっとも宝石質の原石が少ない種類です。透明度が高く、鮮やかな色の大粒は非常に希少性の高い石として扱われています。
希少なスペサルティンの中でも、近年人気があるのが「マンダリンガーネット」です。果実のマンダリンオレンジを連想させることから名付けられた「商品名」になります。マンダリンガーネットは、1990年代初めにナミビアのククネ川で発見され、ナイジェリア、タンザニアでも相次いで採石されるようになりました。
カット次第でカラーダイヤのような輝きが見られる宝石
元々は淡黄色ですが、鉄の含有量が多ければ多いほど濃い赤色になるため、明るいオレンジ色から黄色味がかった茶系色まで見られます。マンダリンガーネットよりも赤みの強い「タンジェリンガーネット」も同じように人気があります。
このようなビビットなカラーは、人気だけでなく、スペサルティンガーネットの中でもっとも評価されるものです。特に、黄色や褐色が混ざっていない濃く鮮やかな果物カラーは、最上級になります。色がよくのっていて屈折率も高いため、カット研磨次第ではカラーダイヤのように美しい輝きが見られるでしょう。