ルビー【7月の誕生石】

ルビー【7月の誕生石】

Ruby

ルビーは、華美で威厳のある赤色で、古代から王家の誇りを表してきた伝統のある宝石です。この赤色はクロムの含有のよるもので、最高品質とされるのは「ピジョンブラッド(鳩の血)」と呼ばれる赤色を示すものです。ルビーは、7月の誕生石に制定されています。

こちらのページでは、ルビーの種類や特徴、ルビーの楽しみ方などを紹介します。

原石の種類:鉱物種コランダム/和名【鋼玉】
モース硬度:9
結晶系:三方晶系
化学組成:酸化アルミニウム
劈開:なし
光沢:ガラス状
:赤

産地によって、ルビーの赤色は異なる

ルビーは、サファイアと同じ原石です。原石である鉱物種コランダムのうち、赤色を示すものだけに「ルビー」という名がつきます。同じ赤系色のピンクであっても、赤でなければサファイアに分類されます。

希少性が高く高価なサファイアは例外として、一般的には、ルビーのほうがサファイアよりも希少性が高く、より高価な宝石として扱われています。カラーバリエーションが豊富なサファイアに対して、ルビーは赤いコランダムに限られるため、産地による赤色の違いやスターなどの個性が特徴になります。

モゴック産ルビー

モゴック産ルビー

ルビーの歴史的な産地であるミャンマー・モゴック地方からは、鮮やかな濃い赤色の「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」といわれる最高品質のルビーが産出されます。モゴック産ルビーは、透明度が高く大粒で、紫外線を当てると蛍光性の強い赤色を示すのが特徴です。

モゴック産ルビーは絶対数が少なくなってきているため、価値が高い宝石となっています。モゴック産を希望する場合は、鑑別書にMogok産と記載されている商品を選びましょう。

タイ産ルビー

タイ産ルビー

タイ産のルビーは黒みがかった落ち着いた赤色が特徴で「ビーフブラッド(牛の血)」とも呼ばれます。紫外線にはほとんど反応しません。濃淡のバランスに長け、透明度が高いものが高品質とされます。

タイ産ルビーは、ミャンマー政変によってモゴック産ルビーが激減したことと、特有の黒みを除去する技術が進歩したことで、1970年〜80年代に広く流通しました。タイ産ルビーは現在は研磨されていないため、現在目にするものは過去に採掘された還流品です。

モザンビーク産ルビー

モザンビーク産ルビー

ルビーの新たな産地として注目されているのが、モザンビークです。2009年頃、新鉱山の開発によってルビーの原石・鉱物種コランダムが大量に採掘されるようになりました。ミャンマー産と比べてオレンジがかった赤色が特徴です。非加熱で美しいもののほか、加熱されるものもあります。

スタールビー

スタールビー

スタールビーとは、光を当てると6条の星のような反射を示すルビーです。これは、アステリズム効果と呼ばれ、微細なルチルを含んでいることによる現象です。スタールビーは形が不揃いで、整った6条が現れるものはほとんどありません。

他のルビーがファセットカットされることが多いのに対して、スタールビーは半球形にカボション研磨されることが多いです。これは、6条の星をレンズ効果によって正面に引き出すためです。

色味を選ぶのが楽しい、赤い宝石

同じ赤色であっても、ルビーのかもし出す表情は実にさまざまです。産地や個性によって赤色の印象が異なるほか、インクルージョン(内包物)による赤色のコントラスト感も魅力のひとつでしょう。

また、産地や品質をはじめ、サイズ、カット研磨、加熱されているかどうかなどによって、価格帯の幅が広い宝石です。ルビーを求める際は、あらかじめ予算を決めて選択肢を絞っていくのがおすすめです。

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